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ブタがいた教室

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「ブタを飼って、大きくなったらみんなで食べよう!」

小学6年生がクラス全員で一年間ブタを飼育した後、卒業する時にみんなで食べようという、実話に基づいたストーリーの映画です。
もちろん、すんなり「食べる」わけではなく、ペットのように可愛がって飼ったPちゃん(ブタの名前)を「食べる」か「食べない」かで小学生が白熱の議論を繰り広げるわけですが・・・。

当日、映画館に行くとお客さんは2人(笑)。
失敗の匂いがプンプンしたけど、結果、これまで観た映画の中で最大に涙を流すことになりました。もうね、これは絶対に観てほしい!

今の日本人、大人だって結構避けて通ってるこの問題について、ピュアな小学生に考えさせることで素直な気持ちでぶつかり合うことができ、それが本当に心を打ちます。
これが大人のグループでの話だったら、現実的な上辺だけの全く違った話になっていたことでしょう。

ブタは人間が"食べるために"飼育をしているけど、ブタは"食べられるために"生きているわけではありません。「飼育」という行為は人間だけが出来る、動物的には非常に高度なことです。考えることのできる人間だから出来ること。だからこそ"考えずに食べる"ということはしてはいけないと思うのです。
・・・とはいっても人間だから、日々のくらしの中で常にそのことを考えるのは相当難しいこと。
食べる前には「いただきます」を忘れないようにしようと再認識させられました。

ちなみに、
実際に映画に出ていた小学生に渡された台本は白紙だったそうです。つまり、映画の結果として「食べる」か「食べない」か分からずに撮影をしていたということ。そして実際に数カ月に及びそのブタと接していたというのだから、あの涙、白熱の演技も頷けます。

>> ブタがいた教室 
by mitsu_skt | 2009-01-22 21:52 | 日々